近年、孤食や個食、偏食や欠食など子どものみならず大人の職に関する環境も変化してきています。「バランスがよい食事」を日々の給食の献立や遊びを通して伝え、食への興味や関心を深めていきます。
保育園は1日の生活時間の大半を過ごすところであり、保育所における食事の意味はとても大きいです。食事は空腹を満たすだけでなく、人間的な信頼関係の基礎をつくる営みでもあります。子どもが身近な大人からの援助を受けながら、他の子どもとのかかわりを通して、豊かな食の体験を積み重ね、楽しく食べる体験を通して、食への関心を育み、食を営む力の基礎を培う「食育」を実践していくことが重要です。
保育所における「食育」は、保育所保育指針を基本とし、食を営む力の基礎を培うことを目標として実施されます。「食育」の実施に当たっては、家庭や地域社会と連携を図り、保護者の協力のもと、保育士、調理員、栄養士、看護師などの全職員がその有する専門性を活かしながら、共に進めることが重要です。
0歳児 | ・お腹がすき、乳を吸い離乳食を喜んで食べ心地よい食生活を送る。 ・いろいろな食品や調理形態に触れて離乳食が進み楽しい雰囲気の中で自分から進んで食べようとする。 |
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1歳児 | ・お腹がすき、食事を喜んで食べ、心地よい生活を送る。 ・自分で食事しようとし、好きな雰囲気の中で自分から進んで食べようとし好きな食べ物が増える。 |
2歳児 | ・楽しい雰囲気の中で自分で食事をしようとし好きな食べ物が増える。 ・食生活に必要な基本的習慣や生活リズムを見つける。 ・保育士を仲立ちとして、友達と一緒に食べる楽しさを味わう。 |
3歳児 | ・楽しい雰囲気の中で友達と一緒に食事をする。 ・食生活に必要な習慣を知る。 ・献立や食品に興味や関心を持ち、いろいろな種類の食品が食べられるようになる。 |
4・5歳児 | ・楽しい雰囲気の中で友達と食事をする。 ・食生活に必要な習慣をみにつける。 ・食べ物と体の関係に関心を持つ。 |
子どもは、毎日の保育所での食事を通して、食事をつくる人を身近に感じ、つくられた食事をおいしく、楽しく食べ、それが「生きる」ことにつながっていきます。それを実感できる環境を構成するよう努めています。
子どもの健康状態、発育・発達状態の把握を基に、職員間で連携を図りながら、栄養管理と子どもの状態に応じた食事内容への配慮を行い、子どもの喫食状況や食事内容等を評価し、家庭への報告を適切に行うと共にその改善に努めています。
法人内5園の栄養士・調理員が毎月検討し、旬の食材を使用した献立作成を心掛けています。旬の食材を使用することで、子どもたちに季節の食材を知ってもらいます。子どもたちが苦手なものでも彩りや見た目に変化をつけ、食欲が増すよう工夫しています。
3・4・5歳児の主食も保育園で炊飯し、完全給食を実施しています。
また、給食・おやつを毎日展示し、送迎時に親子で話題にすることで、食に興味を持ってもらえる環境を目指しています。献立表は前月末に保護者アプリ及び紙で配布しています。
食材により興味が持てるよう、野菜を育て、収穫し実際に自分たちで調理し、味わいます。また、季節の行事に興味が持てるよう、1月にはおもちつきをおこないます。
月齢の低い子にはミルクを園で用意しています。離乳食は家庭と連携をとりながら、月齢に応じ用意します。
朝のおやつは果物などを中心に用意しています。午後のおやつは手作り中心のおやつを用意します。
アレルギーのある子どもには診断書を提出してもらい、個別に相談に応じています。